森下の家具づくり

木材選び

木材選び

 精根込めて造る家具だからこそ、お子様や孫の代までも役立てて欲しい・・・・、永い年月にも少しの狂いもなく使えるように・・・・。
 職人のそんな願いを込めて、森下木工所の家具造りは、品質の良い木材選びから始まります。

 木は同じ種類のものでも自然の中の環境や気候など育まれた状況により異なる個性と表情があり、それらの性質を充分に理解した上で、経験を生かして買い付けられます。基本的には日本の気候風土に最も適した国内産の広葉樹を主体に使用しております。

森下の家具づくりで使用している木の種類

ki1.jpg タモ
(タモ) モクセイ科属ヤチダモ
産 地 北海道・本州北部・中国・サハリン・シベリア
特 徴 山地の谷川沿いに生え、樹高は35m、直径2.5mにもなります。材質は硬く、くるいが少なく、加工性が良い
用 途 家具(全般)・建築用(階段、手摺りなど)・運動用具(バットなど)
板目
柾目  
ki2.jpg ケヤキ
(ケヤキ) ニレ科属
産 地 本州・四国・九州・朝鮮・中国・台湾
特 徴 日本を代表とする広葉樹です。杢目が美しく、くるいが少なく、湿気に強い。
適度の堅さと粘りがあります。
用 途 建築(寺社仏閣)・一般住宅の大黒柱・高級家具・臼・杵・太鼓の胴・日常生活道具
板目
柾目
 
ki3.jpg キリ
(キリ) ゴマノハグサ科属
産 地 本州(特に会津桐は上質)・中国・カナダ・ブラジル・台湾
特 徴 日本の木の中で最も軽く、加工は容易で安定性に優れ、防虫効果と湿気に強く、
保存性がたいへん優れています。
用 途 家具(箪笥・引出箱)・楽器(琴)・下駄
板目
柾目
 

製材・乾燥

岡部町土場

 丸太の性質や形状を見て、この丸太をどのように生かせるかを考え、板状に製材した後、静岡県志太郡岡部町の当社土場にてゆっくりと時間をかけて、板の厚みにより約1年~3年程自然乾燥され、15mm以上の材料は人工乾燥をしてから加工に入ります。
製材
 この充分な乾燥時間は、家具造りの大切な基本で、狂いのこない丈夫な家具はこの段階から生まれます。

木地造り

木地造り1

 充分に乾燥させた板材を各種家具に合わせて職人が荒木取りをし、細部の加工作業に入ります。

 当社は創業より高度な家具製作を積んだ経験を次世代に伝えるために、技術の習得、鍛錬に努め、業界内では「森下学校」と呼ばれるほど、多くの優れた家具職人の育成に力を注いでまいりました。
木地造り2
 加工(指物技術)には、ホゾ組み、隠しホゾ組み、二枚ホゾ組み、荒れホゾ組み、蟻ホゾ組み、三方留、剣先など多種多様な技術が必要とされます。

 当社が製作する家具のすべては、一人の職人が材料の選別から高度な木工技術による木地仕上げの最後の仕込みにいたるまで、一貫して担当いたします。
木地造り
 また仕上げ作業の間には、材料を削るカンナやノミなどの研磨が大事な作業になっています。
 切れ味の良い道具を使ってこそ、鍛え上げられた職人の腕を十二分に生かすことが出来るのです。

塗り仕上げ

塗り仕上げ

 仕上げられた木地は次工程の塗装に入ります。
 塗装の種類により色合いや趣きに違いがあり、ウレタン仕上げ、摺り漆仕上げ、オイル仕上げなどがあります。

 下塗り段階から何度も何度も繰り返し塗装された家具に磨きが掛けられます。

金具仕込み

金具仕込み

塗装作業が完了後、用途に合わせて付属品(ガラス・鏡・金具など)が取り付けられます。

付属品の中でも、特に使用頻度が高い取っ手や丁番は、すべて真鍮の無垢を使用しています。これは万が一水害などに遭遇した時でも、機能性を失うことがないように考えているからです。